CAD資格は役に立たないのはウソ!
今回は CAD 資格が就職転職の武器になるのかについて話そうと思います。
ネットで CAD 資格について色々調べると、仕事や就職に役に立たないという意見を目にします。
確かに今日本で受けられる CAD の資格はほとんどが認定試験というものです。
実際、仕事現場でこれらの CAD 資格を 持ってないからと言って仕事に影響することはほとんどありません。
むしろ、今製造業のエンジニアとして働いてる人のほとんどはこれらの CAD 資格は持ってないと思います。
では、 CAD の資格をとっても無意味なのでしょうか?
私はそうとは思いません。
中小企業ではまだまだ CAD 経験者が不足している
私は仕事上、中小企業の経営者と接する機会が多いです。今、中小企業は深刻的な人材不足に陥っています。求人募集を出しても採用までにはなかなか至らないそうです。
特に地方の建設・建築・土木関連の会社にはなかなか人が集まらないのが現状です。
中小企業は、大企業とは違いマルチで仕事をこなす必要があります。例えば一般的な事務の仕事をしながら営業補佐の仕事も同時でこなす!
中小企業の職場では至って当たり前のことです。
私は知り合いの何人かの建築会社経営者に質問をしてみました。
質問の内容はこんな感じです。
- A1:うちの会社は得意先から送られてきた図面を現場担当者にわかりやすく指示するために CAD を使って修正しているので、そのぐらいの CAD スキルがあれば十分!
- A2:CAD のスペシャリストは逆にうちの会社では扱いきれない。エクセルと多少の CAD 操作ができれば十分かなぁ
- A3:うちの会社は、 Jw cad と AutoCAD の図面を扱ってるので、この両方の CAD スキルがあるといいな。ゼロから図面を書くわけではないから編集機能が使えればいいよ!
- A4:パソコンのスキルは必須だね。それプラス 簡単な図面をCADで書けるとありがたい。
と、こんな感じの回答が返ってきました。
通常の事務仕事をしながら、営業担当者や現場担当者のアシスタントとして CAD を操作するということは非常に多いです。
大手の製造業でない限り CAD のスペシャリストとしてのスキルは中小企業ではそれほど求められてないのです。
それよりも、エクセルと 現場の図面をちょっと修正できる程度のCAD スキルがあれば十分なのです。
そして、そこそこの CAD スキルを証明できるのが、 CAD 利用技術者試験や建築 CAD 認定試験 なのです。
パソコンスキルのほかに CAD スキルを持っていれば、就職活動の中で大きな武器を持っているということになります。
たとえ、求人募集条件の中に CAD 経験者と書いてなくても履歴書の中に、 cad利用技術者試験資格、建築 CAD 認定試験資格と書いておけば選考の際に十分プラスになるでしょう。